悪魔なお前のせぇで、俺は一生恋人が出来ないままだ!

兄への招待状(俺目線)




ずきずきとしたするどい頭の痛みで、俺は長い眠りから覚めた。



最初に見えたのは真っ白な天井。



次に、やわらかな毛布と布団の感触が肌に伝わってきた。



「……ここは、どこだ?」


俺は痛む頭を押さえ、体を起き上がらせた。



ふんわりといい匂い。



「ほ、保健室?」



俺は、ようやくそこが保健室であると気付いた。



「気が付いた?」



と、ふんわりと柔らかな優しい声が俺を包んだ。



「保健室の先生」



びしっ!
でこぴんをくらった。



「いってぇぇ!!」



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