悪魔なお前のせぇで、俺は一生恋人が出来ないままだ!



「だめでしょ、やっくん。私の名前は、み・み・え!」



ちくしょう!
頭痛いのにでこぴんしやがって、保健室の……いや、みみえ先生。



みみえ先生が背中を向けた隙を見て、俺はみみえ先生に中指を立てた。



「やっくん、2年の不良グループとケンカしたんですってね」



!!
そうだった。
俺は不良グループからゆいちゃんを助けようとして、ラムに頭を蹴られたんだ。



「ラムちゃんとゆいちゃんに感謝するのよ。倒れているあなたを、二人で運んできたんですから」



感謝しろと言われても、ラムに気絶させられたんだから。



と、言い出せず、俺は黙った。



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