悪魔なお前のせぇで、俺は一生恋人が出来ないままだ!



「日時が決まったらメールくれな?アドレス、知ってるんだろ?」



ゆいちゃんは真っ赤になってうなずいた。



俺は思う。
ゆいちゃんは普段より、今のようにちょっと元気のいいほうが可愛いし、男子にもてるんではないか?



「じゃ、じゃあ、また後程メールさせていただきます!」



ゆいちゃんは深々と頭をさげて俺のベッドからはなれた。
そして、



「それから、映画を見たあと、先輩に言いたいことがあります」



そう言い残し、ゆいちゃんは小走りで、保健室を出ていった。



出ていったゆいちゃんのかわりに、今度はみみえ先生が俺に近づいてきた。
にやにやした表情で。



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