悪魔なお前のせぇで、俺は一生恋人が出来ないままだ!



痛む頭をなでなでしながら、俺はいつものように玄関にむかった。



不良たちの哀れな骸は保健室かどこかに運ばれたのか、すでに先ほどの場所にはなかった。



ホッと胸をなでおろし、ロッカーから靴を出した俺。



だが、そこで妙な指の感触に気付く。



何かカサカサしたものが、俺の靴の中にあるのだ。



……きた。



俺は思った。



高鳴る鼓動を押さえつつ、ゆっくりとカサカサしたものを靴の中から取り出す。



挑戦状



そして、いまにいたったわけだ。



差出人は知らない名前。



内容は、



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