悪魔なお前のせぇで、俺は一生恋人が出来ないままだ!



負けず嫌いのお兄ちゃんはその後、夕食を残さず食べて部屋に戻りました。



部屋のドアがガチャンと開き、バタンと閉まる音を聞いたラムはすぐにトイレへ向かいます。



無理に口に入れたスープを出して流し、すぐに台所に戻って今度は冷蔵庫を開きます。



ラムの大好きなイチゴ牛乳のパックを手に取り、コップを使わないでそのまま飲みました。



こらえていた涙があふれだします。



辛(から)かった、辛(つら)かったよぉ!



ラムはあんなスープを二度と作らないことを誓いました。と同時に自分はいったいなにがしたいんだろうとも考えました。



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