悪魔なお前のせぇで、俺は一生恋人が出来ないままだ!



「ただいまぁ」



お兄ちゃんも帰ってきました。



何やらジャラジャラと金属音をかなでるものを、ビニール袋にいれて持っています。



お兄ちゃんのばか。
どうせ、今日のデートのためにアクセ(アクセサリー)でも買ってきたんでしょ。ばかばかばかばかばかばかばかばかばかぁぁぁ!! 


ラムは心の中で叫びます。


お兄ちゃんはそのまま自分の部屋にむかいました。



まったく、本当にばかです。



「ラムの見たかった映画なのに……」



ものすごく虚しさを感じました。



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