悪魔なお前のせぇで、俺は一生恋人が出来ないままだ!



すると、クラスメイトは口々に言った。



「あんな可愛い自分の妹を、あんなやつなんて言うな馬鹿!!」
「あぁ、あんな可愛い妹がいたらなぁ」
「やっぱり、妹が実際にいると妹には萌えないんだな」



俺には腹がよじれるほどの笑い話だ。



「あのラムが?はぁっはっはっはぁ!こいつはけっさくだ!あのわがままでうるさくてケチで馬鹿で薄汚くて鼠に似てて馬みたいな髪の毛で」



「ラムが、馬ですか?」



聞き覚えのある声とともに、小さくて柔らかい感触が俺の肩に乗った。



俺は背筋が凍り付いたかと思うほど、ひどい寒気に襲われ、原因を確かめるべく、後ろをゆっくり向く。



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