last Wish〜最期の願い〜
段々、すごく元気が出てきた。


「拓、拓、ストラップにしない!?携帯につけようよ」


「大賛成〜♪」


拓は、息切れしてる私の為に、


速度を遅くしてくれた。


…すごく優しいんだ。






店内は、私達みたいなカップルが


2、3組居てくれて、安心した。


私達は、奥の方にある、


2つ入りのストラップのコーナーに行った。


「2つ入りのヤツだと、二人でお金出し合わなきゃいけないんだよな」


拓が少し考えるように言う。


「一つづつ買う?その方が種類もあるし」


私が提案すると、拓はポンと手を叩いた。


「そっちにしよ」


そして私達は


すぐ後ろにある、ストラップコーナーの方に


向きを変えた。
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