小悪魔なあの人。



私があからさまに嫌そうな顔をしてると。



「ほら麻美、困ってるじゃないすか。麻美はお兄ちゃんのほうが好きだもんな」



「うん、お兄ちゃん好き」


あ、でもブラコンじゃないよ。



「ほらな」



お兄ちゃんが勝ち誇ったかのような笑顔。




「あしゃみー!裏切ったなー!ちきしょーシスコンヤローに洗脳されて!」


大賀さんか私のほっぺを、


ぎゅーとひっぱる。
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