小悪魔なあの人。
そして麻美と二人で座って持ってきた箱を開けた。
「あっまたミシュラマシュラの!ケーキだあっ」
目をキラキラと輝かせている。
「よく知ってるね。うちの父の店のケーキなんだ」
「うっそー!?ミシュラマシュラって世界的に有名なYAMAMOTOパティシエのブランドだよね!?ユウ君、息子さんだったの!?」
そう、うちの父親はパティシエ。
ミシュラマシュラってブランドのお店を世界中に持っている。
でも父親は忙しいからあまり話せないし、
あまりよくは知らない。
「へー有名だったんだ。よく両親のことは知らないんだ」
だからついちょっと冷たく言ってしまった。