あたしのご近所さん。

★過ち.side.yuuta

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ザァァア……






電車でうつらうつらしながら

雨音が聞こえた。




「……まじかよ」





完璧に目が覚めて窓から雨の粒を見つめる。


傘…
傘持って来たっけ…


慌ててカバンの中を漁る。いつもなにかのために折りたたみ傘を入れていたはずだ。


いろんなポケットを見ていくと


「あった」


よかったあ…
濡れて帰ったらもっと気分がた落ちだったし。

ほっと一息つくとまた瞼を閉じた。

まだ駅まで時間はあるし少しだけ眠ろう。
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