あたしのご近所さん。
俺だけのものにしたい。

美雪ちんがもし、誰か違う人と結ばれたとしても俺は心から祝福してあげれないと思う。

失いたくない。

でも告白して今の環境がなくなったら?

朝の挨拶も出来なくなったら?

それこそ俺は死んでしまうかもしれない。


『────……駅です。お出口は左側……』


電車内には車掌さんの放送アナウンスが流れた。

夢の世界から現実に戻る。懐かしい、三年前の夢見ちゃったな。


「やべ…次降りなきゃ」


ギリギリ起きてよかった。乗り過ごしてたらどうなることやら。


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