あたしのご近所さん。
俺は女の人の肩をポンポンと叩いて

起こそうとした。



「うー…ん……」



やはり寝ているみたいで俺の方に倒れてきた。


「おっと……」



ふんわりといい匂いがした。どこかで嗅いだことがある。

いつだろう。

栗茶色の髪の毛の女の人を俺は知っている気がした。


バッと顔を見てみる。



「………………美雪ちん?」




なんでこんなとこで寝てんだよ?
危ないだろが!!!

美雪ちんなんか…かわいいから余計に。


俺は必死に顔をペチペチと叩いて起こす。


「おーい、美雪ちん!」


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