あたしのご近所さん。
あたしは制服のままで来た上に名札をつけたままだ。

あたしは慌てて名札を外してポケットにいれた。


「下の名前はなんて言うの?」


「み、美雪です」


「そう、じゃあ美雪ちんで。俺は悠太ね。あそこに住んでんの」

と言ってあたしの隣の隣の部屋を指した。

ありゃー…
もろご近所さんじゃん。

てか美雪ちんって!?
なにその馴れ馴れしいあだ名は!!?


「あ、はい…。悠太さん」


少し戸惑いつつも、照れながら名前を呼んでみた。


「悠太でいいよ。じゃあね、美雪ちん」







─────あれから三年たった。



「本当に早いね。悠太は今社会人だっけ?」

「んー。まぁね。あんまり楽しくないけど」

「悠太って昔と変わらないね」

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