あたしのご近所さん。

★悠太の決心.side.yuuta

「先生!!」
「眞鍋先生!!」

毎日毎日「先生」と呼ばれる日々。苦痛ではないし、自分で選んだ道だ。

生徒たちに社会を教えるのは楽しい。

でも先生同士のイザコサにストレスが溜まる。


「疲れた…」


そんなセリフはいつしか口癖になっている。
そうやって帰る日でも美雪ちんは俺を癒やしてくれる。


「悠太」


ベランダからひょこっと顔を出して俺を待っている。


「どしたの?」


疲れていてもベランダには行ける。

不思議だな。職員室のドアは開けるのには時間かかるのに。
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