あたしのご近所さん。
「できたよー」


美雪ちんはほかほかと湯気のたっているオムライスを持ってきた。

「超うまそう!」

久しぶりのあたたかいご飯に涙が出そうになる。
俺、誰かに作ってもらうのいつぶりなんだろう。

そんなことをぼやーっと考えていた。


「そう?遠慮なく食べてね」
「いただきます!」


手をあわせ、スプーンをオムライスに突き刺した。


そして一口食べた。






─────んまい!






「うまい!ありがとね、美雪ちん」




お腹が減っていたのもだけど本当にうまくて。
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