あたしのご近所さん。
美雪ちんは黙っていたままだった。

答え聞くの怖い…
ここから逃げ出したい。








「………えっと…」






美雪ちんはやっと言葉を発した。


だけどそのあとは、また、沈黙が続いた。


「美雪ちん…ごめん。こんなこと言って。今日は帰っていいよ」



俺は美雪ちんを離して言った。

美雪ちんはなにか言いたげで何回も「えっと…」を繰り返した。


いいんだよ。
無理しなくて。
美雪ちんは優しいからフォローしようとしてるんだろ?

そんな優しさ
いらない。

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