あたしのご近所さん。
「いや、光輝の誕生日プレゼントなにがいいかと思って。マフラー?ニット?手袋?」

うーんと真剣に考え込む和樹くん。


和樹くんは優しいなあ。
友達思いだし、大人っぽいし。


「ニット帽にすれば?最近寒いし」


あたしたちは寒い中あてもなく歩いていく。


「どっか入ろっか」


和樹くんは進行方向を変えて、大きいデパートに向かった。


相変わらずあたしの腕(って言うよりは手首)を掴んだまま。


和樹くん、優しいんだけど…こうゆうとこあんまり好きじゃないんだよなあ…

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