あたしのご近所さん。
デパートの中に入ると雑貨屋、靴屋、服屋などを回った。

でもいまいちピンとくるものがなくて…

あたしと和樹くんは疲れてベンチに座る。


「なかなかいいのないねー…」


とあたしは呟いた。


「だな。違うもの買おうかなあ…」



「いや、でももう一回まわろうよ?もしかしたら見つかるかもしれないし」



と励ます。



「…そうだな。…あ、お腹減ってない?」


和樹くんは少し元気を取り戻してくれたみたいで笑ってくれた。


「大丈夫だよ。もう一回探そうか」


と言いながら立ち上がった。そろそろ疲れてきたし、早く見つけて安心したかった。
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