あたしのご近所さん。

「えへへ。帰ってたんだ」

思わず笑顔がこぼれた。あたしは手を温めながら悠太になにを話そうか考えた。
悠太は最近すごく忙しそうで疲れた顔をいつもしている。教師だから仕方ないのかもしれないな、って思うんだけど

どことなく心配で。

あたしに手伝えることないかなあ…


「なんかさ。忙しそうだから手伝えることないかなあと思って」


悠太は微かに笑った。あたしは嬉しかった。

あたしがなにかをすることで悠太の疲れが癒えるなら、なんでもしたい。
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