あたしのご近所さん。
「うまい!ありがとね、美雪ちん」
ほっと胸を撫で下ろす。
せっかく悠太に出す料理が本当にまずかったら最悪だ。
悠太がオムライスをガツガツ食べてる姿を後ろで眺めていると
なんだか夫婦みたいだなあ、なんて。
悠太はどう思ってるかな?どうも思ってないのかな…
「おいしくてよかった。今度はもっとおいしいの作るね。なに食べたい?」
「んー…ハンバーグとか?」
そんな話も新婚みたいでいいなあと思った。いつか悠太の彼女になれたらな…
「ごちそうさまでした」
悠太の元気な声で妄想から現実に放り出された。
あたしは悠太の食べ終わった食器をさげる。
「あ、食器は洗うから置いといてな」