あたしのご近所さん。
────自分に素直になる。それは一見簡単そうに聞こえるけれど


大人に近づくにつれて恥じらいやプライドが邪魔して出来ないものだ。





「おいっ!美雪」



「え?あ、なに?」



「どこ行きたいって聞いてんだよ。……ん、まぁ…どこでもいいんなら俺ら勝手に決めるけど」


光輝はそう言ってこつんと額を叩いた。
いつもよりかは優しい口調。麻耶から話を聞いて、気遣ってくれてるのかな。


和樹くんは至っていつものように振る舞ってくれてる。
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