あたしのご近所さん。
一番辛い状況なのはあたしだけじゃない。

はっきりさせなきゃ。
はっきり…






「佐藤もカラオケ行くだろ?」


和樹くんは笑顔で言った。あたしはいつもその笑顔につられて笑う。




つられちゃだめ。
はっきりさせなきゃいけないんだもん。



「光輝、あたし、和樹くんに話あるか…」

「いいじゃん!行こうぜ。話なら俺、あとでも聞くし」


和樹くんはいつもにはないようなテンションであたしを誘った。

答え、待ってるって言うから…答えだそうとしてるんだよ?


それとも…答えがわかってるから聞きたくないの?
< 186 / 228 >

この作品をシェア

pagetop