あたしのご近所さん。
「なにしてんの?」

「ちょっと…あれがすねててさー…」

と麻耶のほうを指差した。さくらは苦笑いして「大変ねぇ」と言った。

「それより!久しぶりすぎて嬉しい。今度遊ぼーよ!」

あたしは麻耶のことも忘れてさくらとしゃべった。


「いいよ!いつにする?今週の日曜日とかは?」


日曜日は悠太が家にいるから遊ぶチャンスだけど…

友達とも遊ばなきゃね!

「わかった!んじゃ、今週の日曜日ね」


と言ってさくらは去っていった。

「あ、麻耶…」

すっかり忘れてた、麻耶のこと。

後ろを振り返ってみてもいない。
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