あたしのご近所さん。
着信 5件 メール 10件





驚きすぎて目が点になる。普段こんなにメールやら電話やら来ない人間なのに。





「麻耶からだ」






着信とメールは麻耶からだった。あたしはまだ朝の6時だということも忘れて電話をかける。




プルル…プルル…


よくない妄想があたしの頭を駆け巡る。
でも想像がしきれなくて言葉では言えない。


『もしもし』






麻耶の高い声が聞こえた。あたしは喉に言葉が詰まってなかなか出ずにいた。





『おーい、美雪?』






麻耶のいつも通りの声に少しほっとして、話を切り出した。
< 202 / 228 >

この作品をシェア

pagetop