あたしのご近所さん。
「学校行かないと」




あたしは時計を見ると走り出した。そういえば昨日の服のままだ。家に帰ってお風呂入らなきゃ。間に合うかなぁ…


家に着くと時計は9時を差していた。お風呂に入り、着替えていると、ミケは寂しかったとでも言うように足に顔をすりつけてきた。


最近忙しいのと自分のことで頭がいっぱいでミケに構ってあげられなかったからな…

「ごめんね」


優しく、柔らかいミケの毛を撫でる。ミケは許すと言うかのように「ミャァー」と鳴いた。

「あ、もうこんな時間!」


あたしは慌てながら、家の玄関を飛び出した。
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