あたしのご近所さん。
悠太はお茶を入れてる。あたしはその後ろ姿に話しかけた。

「ね、これなに?」


悠太はそのままで返事をした。


「ん?あぁ、忙しくてそれしか買えなかったんだ。今日、クリスマスだろ?」

テレビの音が騒がしく聞こえる。でもそれ以上に悠太の声は耳に響く。


「あ、うん、クリスマス…だね」


あたしはわけのわからないことを呟いた。クリスマスに悠太がケーキとか鶏肉とか食べるイメージがなくて。意外って言うか…


あたしの勝手な妄想なんだけど。


「うん。普段はクリスマスとか気にしないんだけど。…美雪ちんと過ごしたかったから」
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