あたしのご近所さん。
ホッとしたような残念なような…まだ鼓動は大きな音をたてている。


「鶏肉しかなくて…ごめんな」


すまなさそうに皿に鶏肉を取り分ける悠太。その横にあたしが買ったケーキがちょこんとある。


「いや、全然」

あたしは渡された割り箸を割り鶏肉を食べる。やっぱりちょっと貧相な気がするけど、文句は言えない。


「そういや、今日は仕事早かったんだね?」


少し寒い部屋は節約の為なのか暖房はついてない。さっきまでは悠太が抱きしめてくれてたから…暖かかったけど。そんなことを考えてると再び顔が赤くなる。寒かったからちょうどいいかも。
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