あたしのご近所さん。
「開けたら幸せになるんだって」


もぐもぐと食べながらぽつりと呟いた。


そうなの!!?
知らなかった…


「まじで?…開けようかな…」


何の気なしに言ったこの言葉が後悔することとなる。悠太はチラリとこちらをみるとはっきりした声で言った。



「んじゃ開ける?」






…はい?






「開けたいんだったら開けようよ」




ニッと笑ったその顔は今まで見てきた悠太の中で一番悪魔のようだった。



「え…ま、まじで開けるの?」


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