あたしのご近所さん。
「和希、友達の美雪。席がなかったから一緒に食べさせてもらうけど…いい?」



和希と呼ばれる男は、無表情ですわり、「うん」と言った。


「なんか緊張してる?お前らしくねぇぞ」


「き、緊張してなんかねぇよ」


ギクシャクしながら食べる和希くん。


「………何歳ですか?」


少し戸惑いながらも聞くと、光輝が答えた。

「一個上だよ。こいつ留年してんの」


ぷぷぷと笑う光輝をじろりと横目で睨みつける和希くん。

「光輝に聞いてないってば。一個上かぁ」


一個上って20?
20っていいなぁ。成人式すませたらなにもかも出来るじゃん。

「じゃあ、美雪ちゃんは19歳?」

「そうです」

「別に敬語いらないから」

和希は少しぶっきらぼうに答えた。

「そう?ありがと。……あ、あたしもう行くね」

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