あたしのご近所さん。
「なにがー?」

「なんでもなーい」

信号待ちで車を止めた。悠太はこっちを見る。

でもあたしはひたすら前を見てるから見えない。

てか見ない。

恥ずかしいんだもん。


「美雪ちんって猫っぽいよな」


猫?
嬉しいけど…
どこらへんが?

「どのへんがー?」

やっぱりあたしはひたすら前を見る。

「このへんかな」

悠太はあたしのほっぺたを触った。そして悠太のほうを見る。

「目とか」

ほっぺたを触る手は冷たいはずなのに

顔は悠太の手からどんどん熱くなっていく。

目は真っ直ぐあたしを見ていて

恥ずかしくなる。
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