あたしのご近所さん。
ピーンポン♪


呼び鈴が鳴った。悠太かと思ってドキドキしたけど全然違った。


「おはよ」

ドアの前にたってたのは麻耶だ。あたしの親友。


「おはよ…。こんな朝早くどうしたの?」

麻耶は唇を震わせて言った。

やれやれ…またか。


「また…また騙されたのよー!!!」

「まぁまぁ…家に入ってよ」

うわーんと麻耶の泣き声は小さいアパート中に響く。

それに気づいて、悠太が家から出てきた。


「どうしたの?」


「い、いや、なんでも…」

「うわーん!!あたしなんかいなければいいんだー!!」

麻耶は悠太の腕にしっかりと抱きつく。

あぁ!!やめてよ!!あたしだってそんなに近づいたことないのに!
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