あたしのご近所さん。
そう言って、息切れしてる男。

不審者か?
それとも保護者?

それにしては若い。


「ちょ、早いってぇ」


そう言いながらぱたぱたと走ってきたのは…

えーと…

美雪ちんの友達。


麻耶とか言う名前だった気がする。


「あれ?悠太さん!?」

あちゃー。気づかれた。美雪ちんは…いないのかな。


「こんなとこで会えるなんて奇遇ですねぇ。運命なのかな?」


なんかこの子苦手。近寄りがたいって言うか…

俺は苦笑いしながらさりげなく周りを見渡す。


「美雪ち…えーと。美雪は?」

美雪ちん、て言うのは少し恥ずかしくなって

美雪って言ってみた。

だけどそれも照れくさくなって顔が赤くなった。
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