あたしのご近所さん。
「美雪ならいますよ。もうすぐ来ますけど…」

笑い声が遠くから聞こえてきて俺の胸は高鳴る。


「本当に?」
「そうだよ。いいだろ」
「いいなぁー」


美雪ちんと隣には男。
え、まじで…

なんで?

…しかも楽しそうだし。
俺の時はあんなに笑ってない。

…気がする。

俺は目をそらして麻耶に話しかけた。

「なんで来たの?」
「美雪の妹がいるんです。今日までのノートを提出しなきゃいけないのに忘れたらしいです。それで美雪がお母さんに頼まれて来たんですよ。あたしもここ出身だし…懐かしいから来たんです」

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