あたしのご近所さん。
そんなのはもうどうでもよくて
美雪ちんの隣の男が憎らしくて
頭は1人の男になっていた。

「先生ーなにしてんの?」

有田が後ろから声をかけた。その声で俺はハッと我にかえる。
俺…仕事中だった。
だめだ。
生徒もいるし
このまま美雪ちんを見たら仕事も忘れて話したくなる。


「妹は?ここのクラスか?」
「はい。…あ。雪菜ちゃん!」

そう言って佐藤に手を振った。

「あ!麻耶ちゃん!姉ちゃんは?」


佐藤って美雪ちんの妹だったんか…
もし結婚したら俺の義理の妹…

じゃなくて!
バカ!

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