あたしのご近所さん。
「と、とりあえず話聞くから。美雪ちん、部屋…入ってもいい?」


上目づかいの悠太。そして少し困っている。


だって麻耶が悠太の腕を離さないんだもん。


この…男たらし。






あたしは仕方なく家の中に入れた。

外は寒いし…麻耶のこともほうっておけない。


「じゃ、入って。ほら麻耶も」


「お邪魔します」

悠太は少し嬉しそうに靴を脱いだ。

「うっ…ひっく…」







「で、どうしたの?」


こたつに入って麻耶に聞いた。

「実は………一週間前に付き合った人いるでしょ?その人がね…あたしとやったあと…お金を持って逃げちゃったの……!!

いわゆるヤリ逃げよ!本当に許せない!」


ダン!と机に拳を叩きつけた。

いつもとよく似たパターンじゃん。

なんで気づかないのかなあ?
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