あたしのご近所さん。
「眞鍋先生」

「はい」

また話しかけられた。
うぜえ。もううぜえの一言しかない。

「松下先生の話を盗み聞きしてたのは悪いと思っていたのですけど…あの…」

とモジモジしながら聞いてくる…宮本先生。
話しかけられたのは初めてだ。

「はい?」

髪の毛は長く、後ろで縛っている。
あんまりかわいいとは思わないけど…

「あたしも猫好きなんです!よかったらあたしの家にも猫…見にきませんか?」

丁寧にお断りさせていただきます。

と言いたいところだが…

「あはは…。そうですね。また今度よらしていただきます」

と言うと再び、机に向かった。

ごめんなさい、宮本先生。今は猫どころじゃないんです。
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