あたしのご近所さん。
「ど…どしたの…?」

悠太はうつむいたまま何も言わない。

「今日…ごめんね。悠太が先生なの初めて知ったし…雪菜の中学校に勤めてるのなんかも知らなくて…
邪魔になっちゃってごめんね」

あたしもうつむいたまま謝った。

本当は目を見て謝ったほうがよかったんだろうけど

あたし、そんなに勇気なかったんだ。

「ううん…」

ううんって許してくれないの?なにしたら許してくれる?

「悠太…ごめん」

あたしは今にも泣きそうで顔をあげれなくなっていた。悠太はひたすら「ううん…」を繰り返す。
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