あたしのご近所さん。
次の瞬間

あたしは悠太に包み込まれていた。
すごく冷たくて冷え切った体。

よく見ればまだスーツだ。

「俺もごめん。生徒の前だったから…恥ずかしくて」


あたしはドキドキと悠太の気持ちでいっぱいになって涙が出る。

「なんで泣くのー?」

悠太はフフフと笑いながら体を離す。

「だ…っだって嫌われたっ…て思ったから…っひ…っく…」

悠太はあたしの涙を手で拭うと

「ごめん」


と言って笑った。




「なんで笑ってんの??」


悠太は恥ずかしそうに笑うと

「…かわいいから」

ボソッと呟いた。
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