あたしのご近所さん。
「ヤバいなあー…」

あたしはベッドにゴロンと横になるとミケをお腹の上に置いた。

「にゃぁあ」

ミケは晩御飯を催促するように鳴いた。

「もー…わかったよ」

重い体を持ち上げ、ミケの晩御飯を用意する。

時間はもう11時になろうとしていた。

「あ…」

明日麻耶たちが家に来るんだ。

原因は和樹くん。遡ること八時間くらい前───…

「佐藤ってさ、猫好きなの?」

和樹くんがいきなり真顔で聞いてきた。

絡みづらいからてっきり和樹くんに嫌われてるんだと思っていた。

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