あたしのご近所さん。
電車??
あたしも電車で行ってるんだけど…っ

もしかしてもしかしなくても一緒に行けたりする?


「え、じゃあ、一緒に行こ?」


あたしにしては積極的な誘いだ。
あたしはいつもの笑顔の「うん」を期待していた。




「あー、悪いけど…。俺もうすぐ行くし。美雪ちん、寝起きだろ?」


あ…
あたし寝ぐせがひどいんだった。

「そっか…じゃあ行ってらっしゃい」


笑って手を振った。あたしは「じゃあ」と言って部屋に入る。


そっか……
仕方ない。

教師は大変だね。





………ふいにあの悠太の腕を掴んでいた女の子を思い出した。

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