あたしのご近所さん。
「いいっていいって。俺がしたいだけなんだから。な?」

和希くんに説得され、頷いた。
そんなに言われたら断るほうが悪い気がしたから。

ま、いっか。


『二番線に普通列車が5両で入ります』


また放送アナウンスがなった。あたしは立ち上がって電車を待つ。

もちろん、和希くんも同じ大学だから同じ電車。



今度は和希くんの家の黒猫のクロちゃんを見に行く約束をした。

だって猫ちゃんとお友達になれるの嬉しいんだもん♪


猫の話をしながらホームを降りた。

人ごみの中をひたらすら突き進む。
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