あたしのご近所さん。
「麻耶…大好き」
麻耶は気持ち悪そうな顔をして
「なにそれ。キモイし」
うえっとベロを出して吐くフリをした。
「あははっ!あたしキモイよ。知らなかったの?」
あたしは言っておきながら照れた。
やっぱり麻耶と友達でよかった。
「いいなぁ、光輝」
和樹くんはあたしたちの会話を聞いてぽつりと呟いた。
「なぁに言ってんの!和樹くんならきっと彼女できるよ」
麻耶は和樹くんの背中をバシバシ叩いて励ました。
「そうだよ!絶対できるって」
あたしも励まそうと思って、ポンと肩に手を置いた。和樹くんは少し苦笑いで
「うん」
と言った。