日だまりの中で
私は 拓海に手を引かれ 部屋の中に入ると二人で話をした

拓海は 春になると小学校に行くと 喜んで話してくれた

私は 幼稚園にも保育園にも 行かせてもらえなかったから 小学校が どんな所なのか見当もつかなかった

でも 拓海の楽しそうに話す顔を見ると 私も今すぐにでも小学校に行きたくなった

私は 母親の話をしようとしたが 叩かれた事 叱られた事以外 何もおもいだせなかった
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