日だまりの中で
拓海と顔を会わせる度に 顔や腕にアザや擦り傷が絶えなかった

拓海に聞いても 答えてくれず 私にはどうする事も出来なかった


それから 3ヶ月位過ぎた頃 事件は食堂で突然起きた

「俺 知ってるんだぞ
お前の 父ちゃんがお前の母ちゃんや兄ちゃんなんか皆殺したから
お前ここに 入れられたんだろう
先生達が話してたの聞いたんだからな」

勝ち誇ったかのように 大きな声で怒鳴っていた少年は 次の瞬間 大きな悲鳴と共に後ろに倒れこんだ
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