日だまりの中で
私が 5才になったある日


「紗季 公園でかくれんぼしよう」

そう 言うと母は私の背中に 小さなリュックを背負わせて
バスを乗り継いで 小さな公園に やってきた

私は 母が遊んでくれる事が 嬉しく
母が 見つけてくれる事を 心待ちにしながら 見つからないように 必死に隠れていた
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