日だまりの中で
怒鳴っていた先輩は両手で 私の髪を掴み壁に押し付け
膝で私の お腹を何度も何度も蹴った

呼吸が 出来なくなりその場に倒れこもうとしたが 髪を掴まれそれも出来ない

どれ位の時間がたったのだろう

「先コーにチクったら こんなもんじゃすまないからね」

遠ざかる意識の中に その言葉だけが 頭に残った
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