日だまりの中で
私は優しい笑顔で立っている拓海の胸に 飛び込むように抱きついた

拓海は 黙ってそれを受け止めた

涙が溢れだし 泣きじゃくりながら強く抱きついた

「会いたかったよぉ
寂しかったんだよ」
私は拓海の胸に顔を 埋めたまま そう話した


「あんな事 やっちゃったから 小鳩園には帰れなくなって 隣町にある施設に 預けられたんだ」

拓海は 私の横を歩きながらそう話してくれた

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