日だまりの中で
二人は どこに行くという訳ではないが フラフラと歩いていたが
紗季の体力は 限界だった

操り人形の糸が切れるように 紗季はその場にしゃがみこんだ

「どうしたの?」

拓海は紗季の顔を覗きこんだ
しかし紗季の顔色は蒼白で額からは脂汗がでていた

その様子を見て 拓海は慌て紗季をおぶって小鳩園に向かって走り出した
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