日だまりの中で
「園には…帰り‥たく‥ない」

拓海の背中で 揺れながら私は 必死に訴えた

拓海は止まった

「じゃ どうしたい?」

「どこでもいいから 拓海と一緒にいたい」

私の本音だった

「わかった」

拓海は 振り返り 園とは別の方へ歩き出した

「大丈夫かぁ?」

「うん さっきは目眩したけど 今はへいき」
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